なぜ日本だけ給料が上がらないのか?手取りが増えないのか?が腑に落ちる本

『ザイム真理教』レビュー|子育て世代にこそ読んでほしい1冊

    

はじめに:ニュースの違和感、その理由がようやくわかった

子どもを育てながら、日々のニュースを見ていると 「なぜこんなに物価が上がっているのに、給料は変わらないの?」 「なんで毎年のように税金ばかり増えるの?」 と感じることはありませんか?

私自身、なんとなく経済や政治に不満や不安を感じていたものの、具体的な仕組みまでは理解できていませんでした。 そんな中で出会ったのが、森永康平さんの『ザイム真理教』という一冊です。

『ザイム真理教』ってどんな本?

まずタイトルからしてインパクトがあります。 「ザイム=財務省」「真理教=宗教のように絶対視される教義」という意味合いで、日本の財政運営がいかに“非科学的”かを問う内容です。

著者の森永さんは経済アナリストであり、難しい経済理論をできるだけわかりやすく解説することで定評があります。 この本では、学校では教わらない「財政の裏側」や「増税のからくり」を、実例や比喩を交えながら丁寧に紹介しています。

なぜ「日本の経済政策はおかしい」のか?

本書で繰り返し語られるのは、日本の経済政策が“誤った常識”に縛られているということです。

  • 「国の借金=悪」という誤解
    → 日本のように自国通貨建ての国債を発行できる国では、家計のように単純な借金の概念で語るのは不適切だとされています。
  • プライマリーバランス(PB)黒字化という目標の優先
    → 経済を回復させる前に緊縮財政を続けるのは順序が逆である、という指摘がなされます。
  • 「税収が足りないから増税」という議論の危うさ
    → 国債や支出のあり方に関する議論が十分でないまま、増税が先行していると著者は批判します。

子育て世代にこそおすすめしたい理由

将来の生活に直結する“見えない仕組み”を理解できる

教育費、住宅ローン、老後の備え——。 私たちの暮らしに関わるこれらのコストは、国の経済政策に大きく影響されます。

本書を読むことで、「なぜ私たちの家計が厳しいのか」「それは政策のどこに原因があるのか」といった背景が見えるようになります。

家庭での“経済リテラシー”の出発点として

『ザイム真理教』は、経済の専門書とは異なり、比喩や図解などを交えながらやさしく構成されています。 難しい計算や理論は少なく、経済初心者でも読み進めやすい内容です。

親として「社会のしくみ」をどう子どもに伝えるかに悩む中で、自分自身が知識を得る第一歩として有効だと感じました。

印象に残った言葉

緊縮財政を正しいと信じ込んでいる財務省は、ある意味“教団”に近い

この一文に象徴されるように、本書は財務省の姿勢やメディアの構造に対して非常に強い問題意識を持っています。 とはいえ、過激な断定ではなく、根拠に基づいて論理的に構成されているため、読んでいて納得感があります。

理解を深めたい方へのおすすめ書籍

→ 国債、インフレ、財政などのテーマをより詳しく学べます。

→ 実際の政策判断の現場がどう動いていたのかを知ることができます。

まとめ|まずは1冊読んで「考える力」を手に入れよう

経済や財政と聞くと「自分には難しそう」と感じるかもしれませんが、暮らしに直結することだからこそ、まずは知ることが大切です。

『ザイム真理教』は、その入り口として最適な一冊です。 読後は、ニュースや政治の見え方がきっと変わるはずです。

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